古今和歌六帖

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こきんわかろくじょう

新編国歌大観 II.4, 和歌文学大系 45-46

This is a large collection of poems divided into 517 categories, perhaps intended to serve as a dictionary for poets. Roughly a quarter of the poems are from the Man'yoshu, and many others appear in the first three Imperial collections (especially the KKS and GSS). It was perhaps compiled in the latter half of the 10th century, but the compiler or compilers are unknown. 4494 poems with 5 additional poems from alternate texts.

Volume 1

春たつ日

1

KKS 1

ありはらのもとかた

年のうちに春はきにけり一とせをこぞとやいはんことしとやいはん

2

KKS 2

紀つらゆき

袖ひちてむすびし水のこほれるを春たつけふの風やとくらん

5

KKS 12

やま風にとくる氷のひまごとに打出づる浪や春のはつ花

む月

8

KKS 11

丹生のただみね

春きぬと人はいへども鶯のなかぬかぎりはあらじとぞ思ふ

10

KKS 10

藤原言直

春やとき花やおそきとききわかん鶯だにもなかずも有るかな

残りの雪

19

KKS 9

つらゆき

かすみたちこのめも春の雪ふれば花なき里も花ぞちりける

28

KKS 6

春たたば花とや見えん白雪のかかれるえだに鶯ぞなく

30

KKS 13

花のかを風のたよりにたぐへてぞ鶯さそふしるべにはする

36

KKS 14

ちさと

鶯の谷より出づる声なくば春くることをたれかしらまし


はるのかぜ

385

KKS 13

とものり

花のかを風のたよりにたぐへてぞ鶯さそふしるべにはやる

あめ

477

GSS 4

しら雲のうへしるけふぞ春雨のふるにかひある身とはしりぬる

Volume 2

やまざと

975

KKS 15

春くれどはなもにほはぬ山ざとはものうかるねにうぐひすぞ鳴く

Volume 5

よひのま

2800

GSS 508

つらゆき

あかつきをなにしいひけんわかるればよひもいとこそわびしかりけれ

Volume 6

うぐひす

4393

KKS 6

[そせい]

はるたてば花とや見えんしら雪のかかれる枝に鶯のなく

4394

KKS 13

とものり

花のかを風のたよりにたぐへてぞうぐひすさそふしるべにはする

4396

KKS 14

千さと

うぐひすの谷よりいづるこゑなくははるくることをたれかつげまし

4401

KKS 5

梅が枝にきゐる鶯はるかけて鳴けどもいまだ雪はふりつつ

4405

KKS 4

二条のきさき

雪のうちにはるはきにけりうぐひすのこほれる涙いまやとくらん