Kokin wakashu

From My Wiki
Revision as of 19:44, 28 September 2019 by Jchristo (talk | contribs)
Jump to navigation Jump to search

Introduction The Text Works cited

Volume 1: Spring 1

  1. 年の内に 春はきにけり ひととせを こぞとやいはむ ことしとやいはむ   在原元方
  2. 袖ひちて むすびし水の こほれるを 春立つけふの 風やとくらむ  紀貫之
  3. 春霞 たてるやいづこ みよしのの よしののやまに 雪はふりつつ 
  4. 雪の内に 春はきにけり 鶯の こほれるなみだ いまやとくらん  二条后
  5. 梅がえに きゐるうぐひす 春かけて なけどもいまだ 雪はふりつつ
  6. 春たてば 花とや見らむ しらゆきの かかれる枝に 鶯のなく  素性法師
  7. 心ざし ふかくそめてし をりければ きえあへぬ雪の 花と見ゆらん
  8. 春の日の ひかりにあたる 我なれど かしらの雪と なるぞわびしき  文屋康秀
  9. 霞たち このめはるの 雪ふれば 花なきさとも 花ぞちりける  紀貫之
  10. はるやとき 花やおそきと ききわかむ 鶯だにも なかずもあるかな  藤原言直
  11. 春きぬと 人はいへども うぐひすの なかぬかぎりは あらじとぞ思ふ  壬生忠岑
  12. 谷風に とくるこほりの ひまごとに うちいづる浪や 春のはつ花  源当純
  13. 花のかを 風のたよりに たぐへてぞ 鶯さそふ しるべにはやる  紀友則
  14. うぐひすの 谷よりいづる こゑなくは はるくることを たれかしらまし  大江千里
  15. 春たてど 花もにほはぬ 山ざとは ものうかるねに 鶯ぞなく  在原棟梁
  16. 野辺ちたく いへゐしせれば うぐひすの なくなるこゑは あさなあさなきく
  17. かすがのは けふなやきそ わか草の つまもこもれり 我もこもれり