GSS 684
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Text
「月をあはれといふはいむなり」といふ人のありければ
よみ人しらず
ひとりねの わびしきまゝに おきゐつゝ 月をあはれと いみぞかねつる
Translation
Textual Notes
- 月をあはれ] 月をうつくしみあはれ(雲)
- いむなり] いむぞ(荒)
- といふ人の] と人の(中)、と申す人の(堀・雲)、と申す人(荒・片)
- ありければ] 侍りければ(堀)
- ままに] ときは(堀・雲)
- かねつる] わびぬる(堀)、かねつる(安ィ)
Other Sources
- 小町集36. Prose preface 中たえたるをとこの、しのびてきてかくれて見けるに、月のいとあはれなるを見て、ねんことこそいとくちをしけれとすのこにながむれば、をとこいむなる物をといへば
- 定家八代抄