KKS Kanajo 1
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Translation
Japanese Text
倭歌は人の心を種として、よろづの言の葉とぞなれりける。世の中にある人・事・業繁げきものなれば、心に思ふことを見るもの聞くものにつけて言ひ出だせるなり。花に鳴く鶯、水に住む蛙の声を聞けば、生きとし生けるもの、いづれか歌を詠まざりける。力をも入れずして、天地を動かし、目に見えぬ鬼神をもあはれと思はせ、男女の仲をも和らげ、猛き武士の心をも慰さむるは歌なり。
倭歌は人の心を種として、よろづの言の葉とぞなれりける。世の中にある人・事・業繁げきものなれば、心に思ふことを見るもの聞くものにつけて言ひ出だせるなり。花に鳴く鶯、水に住む蛙の声を聞けば、生きとし生けるもの、いづれか歌を詠まざりける。力をも入れずして、天地を動かし、目に見えぬ鬼神をもあはれと思はせ、男女の仲をも和らげ、猛き武士の心をも慰さむるは歌なり。