GSS 682
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Text
寛平のみかど御ぐしおろさせたまうてのころ、御帳のめぐりにのみ人はさぶらはせたまうて、ちかうよせられざりければ、かきて御帳にむすびつけゝる
小八条御息所
たちよらば 影ふむ許 ちかけれど 誰かなこその 関をすへけん
Translation
Textual Notes
- Prose Preface
- 御ぐしおろさせたまうてのころ] 入道せさせ給てのころ(堀)、の入道したまひてのころ(荒・片・雲)、御ぐしおろし給て(坊)
- 御帳] ただ御帳(雲・坊・承・正)
- めぐり] めきり(承)
- 人] とのゐ人(堀・荒・片・雲)
- さぶらはせたまうて] 候はしめ給て(雲・坊)
- ちかうよせられざりければ] ちかうもめしよせられざりければ(行・承・正・正保・旧国)、ちかうめしよせざりければ(中・雲)、ちかうもよせられざりければ(貞・安)、ちかくもめさざりければ(堀)、ちかうめしよせざりければ(荒・片)、ちかうよせざりければ(坊)
- 御帳] 帳(坊)
- むすびつけける] さしおきける(荒・片)、さしおけりける(雲)
- 小八条御息所] 小八条(坊)
- Poem
- たちよらば] たちよれば(荒・片*)
- ちかけれど] ちかきまに(堀・雲・荒・片*・坊)
- 誰かなこその関をすへけん] あひみぬせきをたれかすへけん(行・坊)、を(堀ィ)、あひみぬせきはたれかすゑけん(荒・片・雲)